今回は私が海外での飛行機の乗り継ぎに大失敗した話を紹介します。
当時LCCのセブパシフィック航空にて、日本(東京)→フィリピン(マニラ)→オーストラリア(メルボルン)の行程で渡航を計画していました。
しかし、マニラからメルボルンへの飛行機が欠航となり、マニラで4日間待機することになったのです。。。
オーストラリアですぐ学校が始まるのに!
言葉も通じるかわからない外国でまさかの足止め!!
私のワーキングホリデーは予想外の大失敗から始まりました笑
安いという理由でLCCで乗り継ぎのある便を予約
ワーキングホリデーのために、日本からメルボルン行きの航空チケットを探していました。
カンタス航空やJALを利用すれば直行便で楽に行けたのですが少し高かったので、セブパシフィック航空というLCCで乗り継ぎのある便を予約しました。
受託手荷物は基本的にオプション購入となり、重さによって三段階のオプションが選べました。1年分の荷物があるので最大重量の40kgまで荷物を預けることのできるオプションを追加しました。
フライトは下記の通りです。
⬇
2018/8/18 12:25PM フィリピン(マニラ)
⬇
2018/8/18 3:50PMオーストラリア(メルボルン)
所要時間約19時間半、そのうち約6時間はマニラでトランジットのため待機という行程でした。結構きついですよね。
6時間近くの待機時間がありましたが、時間帯も夜中のため入国する予定はなく、空港でゆっくりしていようと思っていました。
マニラは治安が良くないため、空港での待機も懸念していましたが事前に第3ターミナルは新しく危険ではないという情報を得ていました。(参考記事)
東京→マニラが遅延
成田空港から出発する際、2時間程遅延が発生していました。遅延はLCCあるあるです。
乗り換え時間はかなり余裕があったので焦りませんでしたが、少し嫌な予感がしました。
成田空港で時間を潰し、遅延はあったものの、次の乗り換え時間には余裕で東京からマニラに到着できました。
マニラ→メルボルンが欠航
マニラに到着し、次のメルボルン行きの便を確認しに行きました。すると、、、、
欠航!!えー!!!!!!!
理由は、中国旅客機が滑走路をオーバーランしたため。
中国アモイ航空公司のアモイからフィリピンの首都マニラに向かった旅客機が17日未明(日本時間同)、マニラ近郊のニノイ・アキノ空港に着陸の際、滑走路を外れ停止した。乗客157人と乗組員8人は全員緊急避難し、負傷者はなかった。(新華社日本語ニュースサービスより) pic.twitter.com/xz0TmBw0iP
— China Xinhua News (@XHJapanese) August 17, 2018
この事故に伴い、滑走路を閉鎖し数々のフライトが欠航になったのです。幸い死傷者はいなかったとのことですが、さっそく異国の地で事件に巻き込まれてまさかの足止めです。
焦りましたがすぐに滑走路が復旧するような事態ではないので切り替えてとりあえず代替便はどうなるのかの確認をセブパシフィック航空のスタッフに確認しました。すると次手配できるのは、
4日後のフライト!!笑
とのこと。8月18日からメルボルンの一般家庭でホームステイを開始し、8月20日から英語学校に入学する予定が、メルボルンに到着できるのが8月22日になってしまったのです。。。
こうして、オーストラリア入国前に、やむを得ずフィリピンに入国することになってしまいました。フィリピンは英語を話す人が多いので言葉にはあまり困らなかったので不幸中の幸いでした。
マニラで過ごした4日間
1日目 ホームステイと語学学校に連絡
とりあえず4日後の便は手配できましたが、その間の滞在先はどうなるのか?
すべてセブパシフィック航空が手配してくれました(;_;)
マニラ市内の「ACACIA HOTEL MANILA」というホテルを手配してくれました。空港からホテルまでの送迎もついていて、送ってもらうことができました。ホテルについてひとまず一安心。。
ACACIA HOTELは、評価も高く、マニラとは思えない(失礼)とても綺麗なホテルでした。部屋にはキングベッド、バスタブもついていました。朝食バイキングもついていました!
ホテルについてから真っ先にホームステイと語学学校の開始日に間に合わないということを留学エージェントに伝えました。
留学エージェントとはLINEでのやり取りも可能だったので取り急ぎホテルのWIFIを使ってLINEで報告をしたところ、エージェントの方でホームステイ先と学校に遅延の旨を伝えてくれるとのことでした。
念の為学校には本人からも電話をしてみてほしいと言われたのでホテルの電話で学校電話をかけて現在の状況を伝えました。
入学日は変えられないので、登校できない日数は欠席扱いになるとのことでした。それはもうしかたがないです。
メルボルン行きの便とマニラでのホテルの手配、ホームステイと語学学校への連絡と、最低限必要なことはできたので1日目は広い部屋でゆっくり休みました。
2日目 綺麗なホテルでうきうきしてたら一転…
次の日は、早速朝食バイキングを食べました。品数も多くて大満足です。ドーナツやデザートも豊富でした。
朝食後、日本円を少しフィリピンペソに両替して、ホテル徒歩圏内にあったショッピングモール「FESTIVAL MALL」に足を運んでみました。
FESTIVAL MALLは広くて綺麗で、歩いているだけでも楽しめました。たくさんのお店が入っていて、とにかく物価も安いのでタピオカ店でタピオカを飲みました。お昼ご飯も適当なお店に入りました。
ショッピングモールに満足してホテルに戻って、マッサージを受けてみることにしました。1時間コースで3000円程度だったと思います。安い。。
なんやかんやマニラを楽しめている!と思った矢先、部屋の呼び鈴が鳴りました。スタッフが来て、、
ホテル移動できる?5分で荷物まとめてね!
突然のことにだいぶびっくりしましたが、急いで荷物をまとめました。欠航で突然手配したホテルだし、調整などもあるのだろうと思い深く考えていませんでしたが、ここでホテルを移動したことによってマニラの本気を知ります。。
ACACIA HOTELで国際通話料のみ支払いをして、スタッフが車で次のホテルまで送ってくれました。
…1時間半後
めちゃくちゃ交通量のある治安の悪そ〜〜なところに到着しました。
ここにホテルがあるのかという場所が次のホテルでした笑
移動した先はパサイという場所でした。(ホテル名は失念してしまいました。。)
ホテルの中にいれば安全ではあるものの、一歩外に出れば治安がめっちゃ悪い笑
立ち並ぶ建物(家?)はどれもボロボロで、少し出歩くと「Give me money, Give me food!!」と言って手を出して子どもたちがついてきました。
発展途上国を始めて目の当たりにしたカルチャーショックを受けました。
大人たちもちらちらこっちを見てきました。フィリピンでは肌が白いと注目されるようです。身なりも珍しく気になったのでしょう。
しかし、食料確保のために外にでなければいけません。ホテルから出て道を渡ってすぐ近くにはセブンイレブンがあり、10分ほど歩けばハンバーガー店がありました。
交通量が多く、信号も近くになかったので無理やり道を渡ってセブンに行かなければいけなかったのですが、経験もなくタイミングがわかりません。
おどおどしているとホテルのスタッフが一緒にセブンまでついてきてくれると言ってきました(;_;)しかも自分の持ってるお金で日本円と両替もしてくれると言ってくれました😭
優しすぎる!!!案內してもらってやっとの思いでカップラーメンなどの食料を確保しました。。生きるって大変だ。と実感しました。
3日目 優しいおじさん達に助けられる
ホテルにはWIFIがあったものの電波がとても悪くほぼ使えませんでした。ホテルでできることもなかったので、思い切って中心地に観光に行こうと決めました。
ホテルのスタッフに聞くと、「イントラムロス」という場所が観光地だとのこと。タクシーを拾ってもらってイントラムロスへ向かいました。
そこには歴史的な建造物や綺麗な公園、結婚式を挙げていた教会、様々な色のジプニー(乗り合わせタクシー)など、日本では決して見ることのできない光景をたくさん見ることができました。
街中にはスターバックスもあり、ちゃんとWIFIもあって綺麗で、スタバの安心感が半端ありませんでした。笑
夜ご飯としてハンバーガーセットをテイクアウトで買い、もう一度タクシーでホテルへ帰ろうとしましたが、全くタクシーが捕まえられません。。
うろうろしていると、くまのプーさんのような優しげな雰囲気のおじさんが近づいてきて、タクシー待ってるならタクシーをアプリで呼んであげるよ!と言ってくれました(泣)
タクシーを呼んでくれてから約20分間一緒に待ってくれて無事ホテルまで帰ることができました。
フィリピン、優しい人が本当に多い!!良いおじさんばっかり!!感謝感謝です。
4日目 またギリギリ
メルボルンへの出発日。やっと、マニラから出られる!笑
2つ目のホテルのスタッフにはたくさん助けてもらって仲良くなってFacebookも教えてくれました笑
マニラ、治安は悪いけど良い人ばかり!毎日助けられました。
ホテルから空港まではまた送迎してもらい、交通量が多く渋滞ぎみだったものの、無事空港につきました。
けど出発時間1時間前???
結構やばくない??笑
国際線なので結構やばいです。
焦って走ってチェックインカウンターを探していると、May I help you??と空港のスタッフ?らしき男の人が寄ってきました。
出発時間と便名を伝えると、600ペソ(約300円)ですぐ搭乗口近くまで連れていくことができると言われたので、持っていたペソをすべて渡してお願いしました。
荷物も持ってくれて、後についていくとあっという間に荷物検査のレーンに着くことができました。
お礼を言い、チェックインと荷物検査を受けて無事メルボルン行きの便に搭乗することができました。。。
300円ボーイがいなかったら終わってた。。。
予定から4日間遅れでメルボルンに到着
怒涛の4日間を乗り越えて、念願のメルボルンにやっと!到着しました。
空港について一番に感じたのが、なんて綺麗で安全なんだろう!!
マニラを経由してきたからこその感想かもしれませんが心からそう思いました笑
空港からは手配していた送迎があり、ホームステイ先に到着しました。
そして、ホームステイ先が豪邸。2階建てで広くて綺麗でかわいい犬もいました。
なんて幸せなんだろうと思いました。マニラを経由したことですべてが幸せに感じます笑
2日遅れで語学学校にも入学しました。入学式や最初のメルボルンツアー、レベルチェックテストに参加ができなかったので、個人的にレベルチェックテストを行っていただきました。
途中からクラスに参加したため、先生や他の生徒達も少し戸惑っていましたが、1週間もすれば慣れることができました。
突然の欠航に対応してくれた留学エージェント、ホームステイ先、語学学校にも感謝です。
欠航が判明した時の対処
- 欠航を確認したらなるべく早く次の便の確保をする。セブパシフィック航空はLCCであっても代替便は無料で用意してくれました。同じ航空会社であれば代替便を無料で取ることができるかもしれませんが、どうしても急いでいる場合などは自分で他の航空会社の便を手配する必要があります。
- 代替便の日付けが先の場合、滞在先を手配する必要があります。今回はセブパシフィック航空が3泊とも手配してくれて支払いも必要ありませんでした。
- 代替便と滞在先が確保できたら、渡航先の予定を調整する。
- 困ったら現地の人に聞いたり、助けを求める。空港やホテルのスタッフが安心。
- リアルタイムの情報収集はツイッターが便利。
焦ってパニックになっても何も解決しません。欠航は騒いだ所で覆すことができるわけではないので、すみやかに次の行動を起こすことが重要だと感じました。
海外旅行保険の補償を要チェック!
代替便とマニラでの滞在費は今回セブパシフィック航空がすべて負担してくれました。
しかし、マニラでの生活費は自分で支払っています。
しかし!日本出国前に加入していた海外旅行保険に、航空機遅延費用補償というものが含まれていて、マニラでの食費、交通費で領収書を持っているものについてはすべて返金されました!!
私が加入していた保険は、東京海上日動の1年間オセアニア方面適用の23万円の海外旅行保険です。
航空機遅延保険金が支払われる場合とは・・・
①出発地から搭乗する予定だった航空機の6時間以上の出発遅延、欠航、運休もしくは搭乗予約受付業務の不備による搭乗不能、または、搭乗した航空機の着陸地変更により、出発予定時刻から6時間以内に代替機を利用できなかった場合
②搭乗した航空機の遅延等により、乗継地から搭乗する予定であった航空機に搭乗できず、乗継地への到着時刻から6時間以内に代替機を利用できなかった場合
(東京海上日動商品パンフレットより)
上記に該当する場合、私が加入していた保険プランでは保険金が降りました。しかし、航空機遅延に関する保険金の上限は20,000円となっていました。(※保険の種類によって異なります)
保険料請求の方法は、日本帰国後に必要書類に記入して領収書を添付して郵送するというものでした。
郵送してから少しして、無事自分の口座に請求した保険料が支払われていました。
内訳は、飲食料費(1229ペソ)+国際通話費(720ペソ)=1,949ペソ。
当時、日本円にして4,347円が、東京海上日動から私の口座に振り込まれました。
フィリピンは物価も安く、4日間滞在したにも関わらず食費に全くお金がかからなかったので請求額も少なくなりました。
それでもお金が返金されるのであれば大変助かります。
反省点とまとめ
日本国内ではLCCを頻繁に使っていましたが、海外で乗り継ぎのあるLCCのフライトを利用したのは初めてでした。
渡航先ですぐに予定が入っている場合や、海外旅行に慣れていない場合は、できる限り直行便をおすすめします。
少し値段が高くても時間は取り戻すことができません。
また、海外乗り継ぎがあったとしても、言葉の通じる国や自分がよく知っている国での乗り継ぎを勧めます。
今回はフィリピンで英語が通じたから良かったものの、これが言葉の通じない国だったらどうなっていたんだろうと思います。。
思わぬ事件でマニラで滞在することになりましたが、私にとってはとても良い経験になりました。しかし、もう同じ経験はしたくありません笑
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